アメリカ合衆国のイエローストーン国立公園には、公園の面積に匹敵する(8,980平方km)超巨大なマグマ溜まりが存在することが確認されている。約220万年前、約130万年前、約64万年前の計3回破局噴火を起こしており、現在貯留している9,000立方kmのマグマ溜まりが噴出した際には、人類の存亡の危機となることが予想されている。そして噴火の周期は約60万年であり、既に最後の噴火から64万年経過している。イエローストーン公園では地震が活発化しており、21世紀初頭の10年間で公園全体が10cm以上隆起し、池が干上がったり、噴気が活発化するなど危険な兆候が観察され、新たに立ち入り禁止区域を設置したり、観測機器を増設したりしている。アメリカ地方紙デンバーポスト(英語版)は、米国地質監査局のリーズ地質科学者が、イエローストーン公園内の湖の底で高さ30m以上、直径600m以上の巨大な隆起を発見したと伝えている。
イギリスの科学者によるシミュレーションでは、もしイエローストーン国立公園の破局噴火が起きた場合、3〜4日内に大量の火山灰がヨーロッパ大陸に着き、米国の75%の土地の環境が変わり、火山から半径1,000km以内に住む90%の人が火山灰で窒息死し、地球の年平均気温は10度下がり、その寒冷気候は6年から10年間続くとされている。
(Wikipediaから)
イエローストーンの火山噴火、というと、映画「2012」を思い出す。これはマヤ文明の「2012年世界終末説」をベースとした映画だ。マヤ文明のカレンダーには大きなサイクルがあって、1つのサイクルはだいたい5200年間くらいの長さなのだが、今回のサイクルが2012年12月21日に終わる。その日に、世界は終わりを迎えるというのだ。「マヤ文明の人々が『その日に世界が終わります』という明確な予言を残した訳ではない。」との主張もあるようなので、「マヤの予言」と呼ぶべきかどうかは微妙なところであるが、とにかく世間的には「マヤの予言」としてオカルト的な話題となっている。日本の民放TVが騒ぎ立てているだけなのかと思いきや、調べてみるとどうやら全世界的にかなり話題になっているようだ。
俺はこういうオカルト的な話が割に好きである。完全に信じきっている訳ではないので「どうせ世界は終わることだし」という理由で突飛な行動に出たりはしないが、それでもイエローストーンのような話を聞くと少しワクワクする。でもやっぱり本当に世界が滅亡してしまうというのは困るわけだから、そういう類の話を聞いてワクワクするということは、やはりどこか半分嘘と思っているのだろう。まあしかしとにかく、前々からマヤの話には少なからずの興味を持っていたのだ。
ここからが本題。
実はアフリカで出逢ったある旅人から、こんな話を聞いたのだ。
「2012年12月21日、メキシコ・グラテマラにかけて点在するマヤ文明の遺跡。マヤの暦が終わる瞬間、そこにいる人は異次元の世界に飛べるらしいよ。」
みなさん、こんなに面白いことが他にあるだろうか。''異次元の世界に飛べる''というのである。この世界には面白いことがきっとたくさんあるはずだが、ちょっとこれ以上のものは俺の知る限り思いつかない。「んなわけあるかい、アホな。」と思う人もいると思うけれど、俺もそう思う。こんなアホな話は他にない。だって何の具体的根拠も無しに「地球が滅亡する」などと騒いでいるのだ。「地球」が、「滅亡」するのだ。その上に、なんと「異次元」に行けると言う。もはや形而上学的にスケールがでかい。これ以上にスケールのでかい話題は他に無い。
これは、行くしか無いだろう。
これこそまさに「またとないチャンス」というやつだ。
というわけで、今俺はメキシコを目指して旅している。
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