2012年11月28日水曜日

スペインについて

アフリカから中米へと移動して旅を続けることにした。
一番安い飛行機を探したらスペイン経由だったので、どうせなら、と、スペインで1週間過ごしている。

物価が高いので、お金のかかる観光は極力避けてひたすらに街を歩き回っている。街の至る所にベンチがあるから、歩くのに疲れたらそこへ腰をおろしてアフリカで買った煙草を吸う。すると結構な確率で「1本くれ」と誰かがやって来る。「いいよ。これ、アフリカで買ったんだ。1箱1ユーロくらい。安いでしょ?」そう言って煙草を1本手渡す。「へえ、安いねえ。」と、だいたいみんな驚いてくれる。そこですかさず「Africa is good place to get cancer.(アフリカは癌になるにはもってこいさ!)」と、自分でも全然おもしろいと思えないジョークを言ってみる。しかしみんな気を遣ってくれているのか、思いのほか笑ってくれる。これを暇つぶしに幾度となく繰り返す。一度、かなり可愛い20歳前後の女の子が煙草を欲しがったので全身全霊でこのジョークを言ってみたのだが、どうやら彼女は英語がイマイチだったようで、苦笑いだった。

女の子と言えば、スペインの女性はすごく綺麗だ。高級ファッションブランドの広告写真に写っていそうな人が普通に歩いている。アフリカに慣れてしまっていたので、しばしば自分の眼を疑う。こんな美人が実際に存在していていいのか?と。こんな言い方をすると、まるでアフリカの女性は女性的魅力に欠けているとでも言いたげな印象を与えてしまいそうだが、全くその通りなのである。(もちろん、あくまで、個人的な意見だけど。)

追い打ちをかけるように、スペインの飯は圧倒的に美味い。「バル」と呼ばれる飲み屋がそこら中にあって、「タパス」という、いわば酒に合う一品料理を提供している。ちょうど、日本の''回らない寿司屋''のような感じで、カウンター席のガラスケースにタパスがずらりと並んでいる。嬉しいのは、その種類の多さだ。生ハム、アンチョビ、オリーブ、チーズ、イカのフライ、エビのソテー、マッシュルームのグリル・・・。他にもたくさんあって、全部を制覇しようとするにはお金がとても足りなさそうだ。もちろんただ種類が多いだけではなく、どれを選んでも外れが無い。すべて美味い。

アフリカの食事についてはまた他の記事で詳しく書くことにするが、残念ながらスペインと比べると遥かにシンプルな味付けで、そのバリエーションも少ない。決して不味いというようなことはなく、それなりに、少なくとも文句は言わずにずっと食ってきたのだが、やはりスペインの料理を食べた時には嬉しいギャップを感じずにいられなかった。

今回は時間が限られていたので、バルセロナとマドリッドの2都市だけしか訪れることができなかった。次に再びスペインを訪れたら、ぜひ田舎の方にも行ってみたい。フラメンコや闘牛も、次回のお楽しみだ。そして、できれば次回は一人じゃなく誰かと一緒に来たい(笑)

まあ、そんなわけで、また会う日まで!アディオス!エスパーニャ!


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2012年11月26日月曜日

マヤへ

アメリカ合衆国のイエローストーン国立公園には、公園の面積に匹敵する(8,980平方km)超巨大なマグマ溜まりが存在することが確認されている。約220万年前、約130万年前、約64万年前の計3回破局噴火を起こしており、現在貯留している9,000立方kmのマグマ溜まりが噴出した際には、人類の存亡の危機となることが予想されている。そして噴火の周期は約60万年であり、既に最後の噴火から64万年経過している。イエローストーン公園では地震が活発化しており、21世紀初頭の10年間で公園全体が10cm以上隆起し、池が干上がったり、噴気が活発化するなど危険な兆候が観察され、新たに立ち入り禁止区域を設置したり、観測機器を増設したりしている。アメリカ地方紙デンバーポスト(英語版)は、米国地質監査局のリーズ地質科学者が、イエローストーン公園内の湖の底で高さ30m以上、直径600m以上の巨大な隆起を発見したと伝えている。 イギリスの科学者によるシミュレーションでは、もしイエローストーン国立公園の破局噴火が起きた場合、3〜4日内に大量の火山灰がヨーロッパ大陸に着き、米国の75%の土地の環境が変わり、火山から半径1,000km以内に住む90%の人が火山灰で窒息死し、地球の年平均気温は10度下がり、その寒冷気候は6年から10年間続くとされている。
(Wikipediaから)


イエローストーンの火山噴火、というと、映画「2012」を思い出す。これはマヤ文明の「2012年世界終末説」をベースとした映画だ。マヤ文明のカレンダーには大きなサイクルがあって、1つのサイクルはだいたい5200年間くらいの長さなのだが、今回のサイクルが2012年12月21日に終わる。その日に、世界は終わりを迎えるというのだ。「マヤ文明の人々が『その日に世界が終わります』という明確な予言を残した訳ではない。」との主張もあるようなので、「マヤの予言」と呼ぶべきかどうかは微妙なところであるが、とにかく世間的には「マヤの予言」としてオカルト的な話題となっている。日本の民放TVが騒ぎ立てているだけなのかと思いきや、調べてみるとどうやら全世界的にかなり話題になっているようだ。

俺はこういうオカルト的な話が割に好きである。完全に信じきっている訳ではないので「どうせ世界は終わることだし」という理由で突飛な行動に出たりはしないが、それでもイエローストーンのような話を聞くと少しワクワクする。でもやっぱり本当に世界が滅亡してしまうというのは困るわけだから、そういう類の話を聞いてワクワクするということは、やはりどこか半分嘘と思っているのだろう。まあしかしとにかく、前々からマヤの話には少なからずの興味を持っていたのだ。

ここからが本題。
実はアフリカで出逢ったある旅人から、こんな話を聞いたのだ。

「2012年12月21日、メキシコ・グラテマラにかけて点在するマヤ文明の遺跡。マヤの暦が終わる瞬間、そこにいる人は異次元の世界に飛べるらしいよ。」

みなさん、こんなに面白いことが他にあるだろうか。''異次元の世界に飛べる''というのである。この世界には面白いことがきっとたくさんあるはずだが、ちょっとこれ以上のものは俺の知る限り思いつかない。「んなわけあるかい、アホな。」と思う人もいると思うけれど、俺もそう思う。こんなアホな話は他にない。だって何の具体的根拠も無しに「地球が滅亡する」などと騒いでいるのだ。「地球」が、「滅亡」するのだ。その上に、なんと「異次元」に行けると言う。もはや形而上学的にスケールがでかい。これ以上にスケールのでかい話題は他に無い。

これは、行くしか無いだろう。
これこそまさに「またとないチャンス」というやつだ。
というわけで、今俺はメキシコを目指して旅している。


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2012年11月23日金曜日

アフリカOUTの飛行機で

アフリカを約3ヶ月間、旅した。

アフリカ最後の街、ケープタウンの空港を離陸した飛行機の中でのこと。映画を見たりする画面を操作するリモコンがあるのだが、それが元の位置から外れていた。何気なくそれを元に戻そうとするのだが、うまくいかない。本来、カチッって感じでハマるはずなのだが。

「ああ、これ違う型のやつなんだな。」

ごく自然に、そう納得した。が、少しして気付いた。

「んなわけあるかー!!」

安全に空を航行するための高度な技術を結集させた航空機において、リモコンが所定の位置に収納されないなどというイージーな不具合が起こるわけが無い。結局、リモコンを逆向きに突っ込もうとしていただけだった。

ああ、アフリカ色に多少染まったのかなと思って、一人で可笑しくなった。
そんな感じ。アフリカ。


追々、アフリカでのエピソードもいろいろと書いていきます。


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